Web担当者(企画・編集・書き手・カメラマン・デザイナー)のための
「びお養成塾」(3泊4日びっしり・定員35名)を開きます。
びおネットと組んで、地域の「住まいWeb」を始めます。
工務店のWeb担当は、たいがい一人。まわりにくわしい人がいない、
社内のリソースだけでは気の利いたものを作れない、そんな悩みを抱えていました。
霧が晴れたように、おもしろくやれそうです。
エディター(編集者)になるための身支度
はじめに 「Webするって、何だろうか?」
猫も杓子も(禰子(めこ)=神主も、釈子(しゃくし)=僧侶もから訛(なま)って使われるようになった言葉。要するに、だれもかれも)、Webの時代がやってきたといわれます。
朝日新聞7/15の記事によると、ネットがテレビの利用時間を上回るようになり、ネット利用時間は、全世代で同10・3%増の99・8分、4年連続で増えています。年代が低くなるほどテレビの視聴が短く、ネットが長くなっているので、年を追うごとにテレビや新聞で情報を得るより、ソーシャルメディアへの依存が高まるのは必至の流れです。
各年代別テレビとネットの1日の利用時間
というわけで、工務店業界もWebへの関心が日々高まっています。時間と空間を超えてつながる新しい世界を、どう理解すべきかについて、最初に触れます。
問いたいのは、デザインすることの本質です。今、われわれは色々なデザインに囲まれて生活しています。現代人は、テレビや新聞、雑誌や書籍、インターネット、看板などによるデザイン洪水の中を生きているようなものです。
この場合、デザインとは情報そのものを意味します。例えば、テレビで流れる地震情報は、急を告げる音響が鳴って文字が流れます。これは情報であると共に、一つのデザインです。地下鉄の出口は看板による記号で示されます。記号社会と言われるユエンですが、初めて降りた駅では、この情報(デザイン)がなければ出口が分からなくなります。
あなたが働く工務店が、地域の人たちにとって、どんな存在で、どんな伝わり方をしているのか、地震情報のように、地下鉄の看板記号のように明確なものになっているでしょうか。無論、あんなふうに単純にやれませんが、見えないこと、伝わっていないことを、どうデザインするか、企画・編集の仕事が果たす重要な役割です。
どの工務店も地域に在しています。わが工務店の実像を、地域の人にどう伝えるのか、ドメインという識別子を、意味あるもの、価値あるものとして伝えるには、アウトプットを急がず、まず自分たちの存在自体を見定め、自分が住む地域を解き、しっかりインプットすることが先決です。
金子みすゞに「見えぬけれどもあるんだよ」(「星とたんぽぽ」より)という詩があります。そう語れる自分になるため、一緒に勉強しましょう。
工務店Web女子は、夏の京都に集まれ!
★Web担当者のための、「びお養成塾」第一期生を募集します。
第1回養成塾を開きます。びっしり3泊4日のプログラムを組みました。定員は35名(先着順)。花の第一期生にご応募を。「女子力男子」もOKです。
★Web女子は、ユーザー目線を代表します。
日常作業に忙殺されがちなのが工務店。そんな中にあってWeb女子は、工務店つごうでなく、ユーザー目線に立って仕事を進めます。その目と耳が工務店を変えます。
★一人担当者で、何がやれるのか? 必要なのは、やる気と仕組み。
工務店の経営資源は限られています。何人も配置できません。多くは一人担当者。それでも、担当者にやる気があり、〈Webびお〉の仕組みを活用すればやれます。
★びお養成塾は、目途を定め、まず一人のWeb女子を養成します。
養成塾は、目途 (達成できること)をプログラム化し、最初の一人を養成します。企画からリリースまでをディレクションし、取材・原稿・写真・デザインまでこなします。
★地域にとび込んで取材し、住まいにつなげてサイトを構成します。
旬は地域によって異なります。町の八百屋・魚屋・和菓子屋さんを取材すれば見えてきます。生活Webを住まいにつなげ、共感・共鳴の輪を生むサイトをつくりましょう。
★人は、関係認識して育ちます。サイトの向上は、相互作用を促します。
養成塾だけで人が育つことはありません。期生によるコミュニケーションを通じて各地の動きをつかみ、高め合うことでサイトも人も育ちます。そのための期生制度です。
プログラム
【一般公開】開塾記念 特別講座&交流パーティー(一般公開 ※要申込)
1、特別講座
西村佳哲さんが、宮田識さんに聞く。
今受けするアウトプットでなく、まずインプットだぜ、という宮田さん。一緒に仕事をしたことがある私(小池)は、その遠回りに閉口しながら、最後にはいつも、こう出てきたかと驚きました。今、伝えるとは何なのか、その根本について、Webメディアについて、西村さんにとことん聞き出してもらいます。
工務店経営者とWeb女子は、滋養たっぷりの話から何を汲み取れるのか、ポイントはここかな。
株式会社ドラフト代表。クリエイティブ・ディレクター、アートディレクター。1981年のサントリー JACK DANIEL’Sに始まり、モスフード・サービス・LACOSTE・キリンビール一番搾り・キリンビール麒麟淡麗・キリン生茶の最新のパッケージなどの仕事で知られる。ADC最高賞・朝日広告賞・日本宣伝賞山名賞などを受賞。広告屋なのに、『デザインするな』と言う異能の人。http://draft.jp
リビングワールド代表。プランニング・ディレクター。働き方研究家。つくる・書く・教える、三種類の仕事。参加者は、『自分の仕事をつくる』 (晶文社)を読んでおいてください。柳宗理やパタゴニアのワークスタイルを追った本で、宮田さんの頭の中も探検しています。
http://www.livingworld.net
2、「Web住まいマガジン・びおネット」発表
報告者/小池一三(一般社団法人 町の工務店ネット 代表)
今回の取り組みは、みんなのびお(全国net)と共に、ちいきのびお(ローカルWeb・工務店版)を同時並行的に進めます。工務店が制作するちいきのびおのために、町の工務店ネットと手の物語が保有する膨大なコンテンツ(イラスト・写真・記事など)を、インベントリ(目録化)し、検索して、組織外に著作権があるものは別にして、会員工務店に無料で提供することを決めました。当日は、そんな踏み込んだ取り組みについてご報告します。
日本経済を支える生産人口は減り続け、おカネはないけどヒマを持て余す時代がやってきた、と言われます。住まいは人生最良のホビーになり得ると考え、ゆたかに、健康的に、愉しく過ごせる住まいのあり方を、知恵を寄せ合って解きたい、と思います。そんな提案を行いたいと思っています。
3、開塾セレモニーと祝う会[18:00〜20:00]
養成塾のスタートと塾生たちの入塾を記念して、ささやかでありますが祝宴を催します。
1期生養成塾は、特別講座に先立ち、初日(28日)午前10時にスタートし、
最終日(31日)の夕方4時に終了します。
豪華講師陣のご紹介
初日(28日)、特別講座前(10:00〜12:00)
冒頭インプット=まちづくりと、住まいの温熱を知る
◆まず、まちに目を向けます。出雲のセミナーで「目からウロコ」と評判の講師に登場いただきます。
明治学院大学経済学部経済学科教授。東京大学工学部卒業、カリフォルニア大学バークレイ校大学院修士課程修了。まちとライフスタイル、コミュニティ・デザインとは何かを語ってもらいます。
https://www.hattorikeiro.com/
◆札幌市円山動物園でのオランウータンの話に始まり、暮らしの中の温熱感についての、やさしくて深い話。
博士(工学)/建築環境学。札幌市立大学デザイン学部・大学院デザイン研究科教授。著書に『CLIMA DESIGN クリマデザイン 新しい環境文化のかたち』(共著)他。武蔵工業大学卒業・大学院工学研究科 満期退学。http://faculty1.scu.ac.jp/msaito/
2日目(29日)からの講師
編集者。有限会社りす代表。秋田県発行フリーマガジン『のんびり』、Webマガジン『なんも大学』編集長。著書に『ほんとうのニッポンに出会う旅』(リトルモア)、『魔法をかける編集』(インプレス)など。Re:S[りす]:http://re-s.jp/
なんも大学:http://nanmoda.jp/about/
「OFFICE YUKI KAGEYAMA」を立ち上げ、書籍の企画・編集、ウェブサイトや広報誌の編集など幅広く活動。著書に『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)『大人が作る秘密基地』(DU BOOKS)など。
http://www.yukikageyama.com/
作家のエージェント会社、株式会社コルクにて、作家・作品のオフィシャルサイト及びキャンペーンサイト・グッズ特設サイトのディレクション、プロモーションを担当。他業界から出版業界へ転身後、現在はフリーランスとして活動中。
Twitter:@sputnik_ay
株式会社新建新聞社社長。新建ハウジング・リノベーションジャーナル発行人。山形県生まれ、京都育ち、信州大学卒業。音楽が好きで元ギター小僧。
住まいとまち・写真についてのキソ講座
◆建築家による、写真の撮り方講座。物を見ること・写すことの愉しさを伝えながら、知らぬ間に上達を。
建築家。多摩美術大学教授。東京芸術大学卒業・同大学院修了。松澤穣建築設計事務所代表。欅の家、里山住宅博ヴァンガードハウスなどの作品。写真という建築外の話を、建築に絡めて語ってくれます。
http://www.joematsuzawa.com/
◆村松篤にとって、京都は「私の大学」だった。建物見学をしながら、住まいのエッセンスを学びます。
建築家。村松篤設計事務所主宰。心地よい空間で長く愛着が持てる住宅を基本に据え、最近は保育園・森林施設などの建築を手がける。日本建築学会東海賞など受賞。
http://muratoku.com/
◆コロンビア大学で教鞭をとっていた郡祐美さんが、日本の住まいのアイデンティティについて語ります。
建築家。スタジオ宙一級建築事務所主宰。京都府立大学卒業後、コロンビア大学建築学部修士課程修了。同大学院准教授。大阪工業大学教授。2014年JIA環境建築賞、2015年建築学会賞受賞。
http://www.studio-myu.com/
町の工務店ネットのメンバーに学ぶ
讃岐・菅組代表/神戸大学建築学科専攻。野の里・讃岐をくまなく探索し、そこにデザインの素形を見出し続けてきた人。仕事そのものが、地域の文化運動かも知れない、ということである。
ShopMasterのひとりごと http://sugakun.exblog.jp/
愛媛・「暮らしの設計室」主宰/龍谷大学文学部哲学科哲学専攻卒、高校の国語科教員を経て建築の世界に。永田昌民さんの基本設計による家に居住。著書に「四国の美しい店」。
TOKOTOKO–チャリと野菜生活ラボ– http://yasaiseikatsulab.blogspot.jp/
長崎・風の森、風びよりの総括プロデュサー/広告企画デザイン コンサルティング会社 オフィスMUHIKO代表。長崎・浜松建設濱松和夫氏の指導のもと、「風の森」「風びより」を拠点に発信中。
風びより http://kazebiyori.com/
風の森 http://www.kazenomori-nagasaki.jp/
手の物語スタッフによる座学(ずっとお付き合いする講師及びサポーター)
「ちいきのびお」の作り方を学びます。
企画の立て方・編集実務・取材先へのアポ・取材の聞き取りのコツ・写真の撮り方・原稿の書き方・まとめ方・資料の使い方・レイアウト(見せ方)・発信と繋がり方までを学びます。
町の工務店ネット代表。住まいマガジンびお編集人/奥村昭雄と共に空気集熱式ソーラーを世に送り出す。近くの山の木で家を作る運動宣言起草者。雑誌『チルチンびと』『住む。』を立ち上げ、編集人を務める。
町の工務店ネット常務理事/10年間にわたり蓄積された、圧倒的な量と質を誇る町工ネットのウェブコンテンツの制作者・生き字引。交流会で酒が入ると、議論に熱が入る。何でもご相談ください。
住まいマガジンびお・みんなのびお編集長/武蔵野美術大学建築学科卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。隔月刊『ランドスケープデザイン』副編集長などを経験。
住まいマガジンびお・みんなのびおデザイナー/東京と浜松で、デザインの現場に立ち続け、こなす力に長けています。スピードと質の両方をいつも現場は要求されます。その理不尽に、笑いながら応える人。
住まいマガジンびお・みんなのびお編集者兼ライター・期待の新人/早稲田大学第一文学部卒業。俳句を嗜み、旅が趣味。アラビア語に通じる32歳。文章術を活かして、Web女子をサポートします。
開催概要
【名称】びお養成塾
【日時】8月28日(月)10:00開始〜31日(木)16:00終了(3泊4日)
【会場】コープ・イン・京都
(京都市中京区柳馬場蛸薬師上ル井筒屋町411 京都大丸裏・錦通りすぐ近く)
【参加費】128,000円/人(税別)
特別講座(+パーティー)のみの参加費 15,000円/人(税別)
【参加資格】町の工務店ネット会員工務店のみ。
※初日の特別講座(+パーティー)は、どなたでも参加できます。
【定員】35名
特別講座(+パーティー)は70名
町の工務店ネットについてはこちら。
お申し込みはこちら。
「びお養成塾」参加申込み
「特別講演&パーティー」参加申込み
緊急・説明懇談会開催決定!
「びお養成塾」(3泊4日)の内容について、詳しく知りたい。どういうことをやるの? 他のwebセミナーと何が違うの? そういった声にお応えするため、説明懇談会の開催が決定しました。無料ですので、お気軽にお越しください。
【名称】「びお養成塾」緊急・説明懇談会
【日時】第一回:7月13日(木)13:00〜17:00 / 第二回:8月9日(水)13:00〜17:00
【会場】浜松市(第一回:クリエート浜松 / 第二回:アクトシティ浜松・研修交流センター)
【参加費】無料
同日、びおソーラーの勉強会も浜松で開かれています。