5月23日~25日、香川県にて地域に根ざした工務店のWeb広報を学ぶ「Webびお養成塾」を開催しました。その様子をお伝えします。
工務店業界を俯瞰しつつ工務店だからできる情報発信とはどんなものか、また、ただ集客を目的とするのではないコミュニケーションを軸とした広報のあり方について、2泊3日の合宿形式で学びました。
【1日目】
開講の挨拶・ガイダンス 佐塚昌則(町の工務店ネット常務理事)
尾内志帆(住まいマガジン びお編集長)
参加者同士の対話を通して学ぶ体感型ワークショップ 松井雄一郎さん(住まいマガジン びお アートディレクター)
まずはwebびお養成塾全体のガイダンスから。尾内が自己紹介をはじめると松井さんがすっと入りインタビュー形式に。尾内が雑誌の編集者として体験したエピソードを聞いて、感じたことを隣席の参加者と交換しあいました。「話をきいて、その話を受けとめ、感じたことをそのまま他の人に伝える」そんなワークショップを繰り返しながら、まちと工務店がつながる広報のためにはどういう心持ちでいると良いのかについて、考えや問題点を共有していきました。
【2日目】
撮影ワンポイントアドバイス 若林勇人さん(写真家)
カメラで撮るとき、構図をどう探せばいいのか、シフトレンズを使わずに歪んでいない写真を撮るには、など広報撮影の基本を学びました。学んだ技をさっそく西讃岐のフィールドワークで実践。
西讃岐のフィールドワーク 菅徹夫さん(株式会社菅組代表取締役)
生物多様性・ベーハ小屋・出水・うどん……さまざまテーマで地域の情報をブログで発信している町の工務店ネットのメンバー・菅さんに導かれフィールドワークへ。地域を愛し、地域で存在感を持つ取材手法を学びました。
“暮らし”のイメージの伝え方 植野咲子さん(菅組 マーケティング担当)
菅組で広報をされている植野咲子さんが実践している工務店広報の手法を学びました。菅さんの地域へのまなざしをうまく広報の仕事へ反映されていました。地域ならではの媒体の使い方を探りました。
ワークショップ 松井雄一郎さん
菅組の菅徹夫さんと植野咲子さんの話を聞いて、感じたこと、気づきを周りの人と共有して理解を深めました。
【3日目】
工務店のweb広報の今 佐塚昌則
工務店業界を俯瞰しながら、これからの工務店広報について考えました。大きなポイントは、広報の意義を社内にも理解してもらうこと。一人ではなく複数人との関係性を作りながら広報をしていくことの重要性が語られました。
“つながるweb”ワンポイントアドバイス 鈴木力哉さん(住まいマガジン びお webディレクター)
web業界の変遷を見つつ、普及したGoogleマップなどのアプリをどのように活用して工務店の存在感を出していくか、具体的な方法論を学びました。参加者のホームページのワンポイントアドバイスも。
「ちいきのびお」って何?取り組み紹介 尾内志帆
「ちいきのびお」メンバーの体験談を聞く 安東洋輔さん(Webびお養成塾第1期生/木楽舎 あんどう住宅設計室 専務)×壺谷文香さん(Webびお養成塾第2期生/和住宅 広報担当) 聞き手 佐塚昌則
1期生の安東洋輔さんと2期生の壺谷文香さんからちいきのびおの実践を聴きました。それぞれの工務店が持つ課題や困難を共有し、自分でちいきのびお活動をしていく際のお手本とします。
「ちいきのびお」をやってみよう!実践ワークショップ 松井雄一郎さん
最後に、今まで学んだことを活かしてちいきのびおの企画会議を開催、参加者が選んだテーマを発表し、それをどのように伝えるかをコメントし合いました。
3日間の合宿を終え、丸亀駅で解散しました。参加者からは「実践できる部分から即スタートしたいです」との声も。
終了から1か月は演習が続きます。香川で学んだことを各社へ持ち帰り、地域やそこで暮らす人たちと、よりよいつながりを生み出せるローカルメディアを、「ちいきのびお」として進めていってもらえるよう、これからも事務局はサポートいたします! 工務店広報の発信力を高めるために、頑張りましょう!