【報告】びお養成塾・第2期生会

12月6日〜8日、東京・池袋にて工務店のWeb広報を学ぶ「Webびお養成塾」を開催しました。その様子をお伝えします。

建築の基礎知識を得るところから工務店業界を俯瞰しつつ、工務店だからできる情報発信とは何か。ただ集客を目的とするのではない、コミュニケーションを軸とした広報のあり方について、2泊3日の合宿形式で学びました。

【1日目】
●建築を学ぶ・伝える「F・LL・ライトの建築に触れる」半田雅俊さん

世界で最も有名な建築家の一人と言われる建築家F・LL・ライト設計の自由学園明日館にて、建築家の半田さんから、ライトの功績や、ご自身がライトの事務所タリアセンで学んだことなど、お話いただきました。
半田さんが若かりし頃に実際に体験したお話は、説得力があり、初めはライトを知らない、と言っていた参加者も半田さんの語るストーリーに引き込まれ、最後にはすっかりライトファンになってしまったようでした。
この時間では、建築の裏のストーリーを知ることで、建築を見る目を養いました。

自由学園の入学式が行われたという部屋「大教室 タリアセン」での講義

※半田さんの講座に関するお話は、現在「住まいマガジン びお」にて連載しておりますので、合わせて読んでみてくださいね。
http://www.bionet.jp/columns/frank-lloyd-wright-vintage-house/

●自社メディアを作る・活かす
「関係性を育てる自社メディアをつくろう」中庭佳子さん
「WebコンテンツとSNSのつなげ方」真田絢子さん

工務店webには、単なる商品紹介としてのWebではなく、より自社の取り組みを読者目線でわかりやすく情報発信をすることが必要です。それは、自社メディアを作るという試みでもあります。

Webデザイン会社「モノサス」では、社員全員が日替わりでブログを「一人称」で書く自社メディア「ものさす」 http://www.monosus.co.jp/ を運営しています。
2年間継続したところ、社員個人の輪郭が見えるようになり、会社の全体像も浮かんできたと編集長の中庭さんは言います。
今は社員同士のコミュニケーションにとどまらず、求人する際のマッチングに役立っているとも教えてくれました。(どんな人が社内にいるかがわかれば、自ずとその雰囲気にあった人が求人に応募してくれる)
この時間では、自分の言葉で書くからこそ、つながりが生まれるという気づきがありました。

中庭さんと真田さんのお話を真剣な眼差しで聴く参加者の皆さん

続いて、真田さんには、1期生の時と同様、自社のWebで公開した内容を
どのようにSNSで発信していけば良いのか、各SNSの特徴を整理し、実例を紹介していただきました。
各SNSの特徴(フォロワーの層)を踏まえた定期的な更新を心がけることが大事。
そして、Webサイトの作り方にも言及され、「ゴールのないサイトはゴミ!」と断言されていました。身にしみる驚きです。
意図をはっきりと持って、Webサイトづくり、SNS使いが重要ということですね。

【2日目】
●「Web女子力が、住まいと工務店を変える」小池一三(佐塚昌則)
●「工務店Webの昨今」佐塚昌則
●「町の工務店ネットのメンバーの取り組みを知る」
 ゲスト:滝口伸一さん

この日の冒頭は、代表小池にかわり佐塚よりお話しました。
町の工務店も、八百屋や魚屋のようにありたい、これからの工務店は、「文明的工務店」から「文化的工務店」を目指そう!と呼びかけました。ライブ感・親近感・一人称が工務店Webには大事とも。

佐塚からは、工務店の実例からWeb発信の取り組みを紹介しました。

佐塚の話を受け、富士吉田市で工務店を営む滝口さんにお話を伺いました。
滝口さんは、建物を建てるだけではない、まちの人の求めている潜在的なニーズをくみ取り仕事にしている稀有な経営者さんです。滝口さんのお話により、これからの時代にあるべき工務店像の輪郭が見えてきました。

広がり続ける仕事をどのように工務店の仕事として集約するかが課題、と滝口さん

佐塚、滝口さんのそれぞれのお話が終わった後は、佐塚からの質問に加え、参加者との自由なディスカッションを行いました。

●Webの発信力を高めるコツを学ぶ
「工務店の仕事をSNSで発信する写真術」若林勇人さん
「Webリニューアルのはじめの一歩」鈴木力哉さん
「外注する時に気をつけること」松井雄一郎さん×鈴木力哉さん

Webで発信力を高めるために必要なのは、具体的な技術でもあります。この時間では、情報発信する際の具体的なエッセンスを共有しました。

写真を撮る上で一番大事なことを、わかりやすく教えてくれた若林さん。

写真を撮るコツは、「三分割」「日の丸」「正対」「額縁」と若林さん。
Webリニューアルのコツは、時代に合わせた「体験の改修」と鈴木さん。
お二人ともに、参加者の皆さんへ個別にアドバイスいただきました。
アンケートでは、ほとんどの皆さんがスマホをメインに使用しているとのことで、
自社のWEBもスマホ仕様が重要であることが確認できました。

また、今後Webなどで外部のライターさんやデザイナーさんに外注する際には、
自社の核となることを三つ見極めてから打ち合わせに挑むと良い、と松井さんからのメッセージでした。

参加者の質問に丁寧に答えてくれた、鈴木さん(中央)、松井さん(右)。服装が綺麗に青・緑・赤の三色ですね。笑

【3日目】
●フィールドワークの方法を知る「まちの魅力に気づくフィールドワーク」石川初さん

地域に根ざした工務店像が、あるべき姿であるならば、地域の魅力に気づく力もweb広報には必要です。そこで、数あるフィールドワークを実践されている、石川さんに登壇いただき、現在石川さんが教鞭をとられている慶應大学のゼミ活動の一環である、徳島県神山町のフィールドワークの実践を例にお話いただきました。

石川さんの人を惹きつける話ぶりに見事にハマる参加者の皆さん。

フィールドワークは、自分の驚きにどう形をあてて伝えていくかが重要と言い、先入観を捨ててよく観察すること、冴えた名前をつけて共有すること、形にまとめ地域に還すことなどがフィールドワークのポイント、とのことでした。
これから地域の魅力を見つけ伝えていく際に、大いに参考になる時間でした。

石川さんの神山での報告(映像)が下記サイトで見ることができます。
https://vimeo.com/196396691

実践ワークショップ
●「ローカルメディアを作る簡単エクササイズ」影山裕樹さん
●「俳句で遊ぶ 文章表現ワークショップ」林甲太郎
●「ちいきのびおを始めよう!」尾内志帆

1期生でもおなじみ、影山さんに今回も登壇いただきました。
ローカルメディアを紙媒体だけではなく、様々なものにも見いだせるということを、
カードを使ったワークショップで実践しました。

カードを使ったワークショップで、実際にどんなメディアでどんなコンテンツを紹介すると良いのか、
イメージすることができました。

文章は比喩力だ!とは林の言葉。俳句を起点にしながら、比喩の訓練をしました。
Instagramは短文と写真で魅せる、際たるメディアですが、
その一言がただの描写ではなく、比喩によって一捻りすることで魅力を増せば、
いいね!やフォロワーも増えていくかも!?試してみましょう。

尾内からは、3日間の総仕上げとして、「視点・視野・視座」の話、企画する上でのポイントを共有しました。企画するには、5W1Hを使うといいですよ。

以上、2泊3日の合宿形式の養成塾でした。これから、ここで学んだことを各社へ持ち帰り、地域やそこで暮らす人たちと、よりよいつながりを生み出せるローカルメディアを、「ちいきのびお」として進めていってもらえるよう、これからも事務局はサポートいたします!工務店広報の発信力を高めるために、頑張りましょう!

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