びおハウスM

そよ風が吹く丘の上に、こんな家が建つといいな、と思える家。
清潔で、端正なデザイン。細やかな神経が隅々まで行き届いた家。

Case plan

夏の陽射しを遮り、冬の季節風を避け、雨や雪から家を守るための大きな屋根。家の外でもなければ内でもない曖昧な軒内空間。炉の煙出しや採光・換気を兼ね備えた天窓。視線を遮りながら暮らしを満喫するための格子。光の反射や風の流れをコントロールする地窓や高窓。これらは、かつて日本の古民家に見られた自然との応答技術といえるでしょう。
現代の暮らしを見つめながら、新しい解釈と新素材を用いることで誕生したのが〝びおハウスM〟。風除けを意識した屋根形状、透光と遮蔽を考慮したFRPグレーチング、光と風を導くためのヒートチムニー等、ひと目見て差別化できる住宅に仕上がっています。家事動線や適所収納等、女性の視点を盛り込んだ設計もポイントのひとつ。

Architect Profile

村松 篤(むらまつ・あつし)

村松 篤(むらまつ・あつし)

村松篤設計事務所
1959年静岡県生まれ。OMソーラー協会取締役設計部長を経て、1996年に村松篤設計事務所を設立。住宅、店舗、医療・児童福祉施設などの設計を手がける。地域の気候や周辺環境(日当り、風の道、庭の緑、眺望等々)を正確に読み取り、太陽・風・雨水・地熱等の自然エネルギーを利用した建築を得意とする。その空間に身を置いた人が心地良く過ごせることを基本に、永く愛着が持てる建築になることを心掛け、設計に打ち込む。地味を活かした住宅が評価され、日本建築学会東海賞 (浜松・丘の上の家)、静岡県住まいの文化賞最優秀賞 (浜松・まちの語り部になる家、浜松・山東庵)、福島県木造住宅コンクール最優秀賞(会津若松・門田の家、会津若松・珪藻土の家) など、建築賞を多数受賞。
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