わかりやすく、手間がかからず、低コストだけど、
最良最適なこと、長寿命であること。
町の工務店ネットは、空気集熱式ソーラー「びおソーラー」を応援しています。
びおソーラーのレシピ
明快なしくみ
冬のびおソーラーは、新鮮な外気を温めながら屋根面で集熱し、その熱を床下に移送し、床下の土間コンクリートに蓄熱し、その熱を放射することで床暖房を実現する技術です。
夏のびおソーラーは、昼間は運転を停止し、夜になって放射冷却が始まると、その涼風を部屋に取り込み、寝苦しくない夜を過ごせます。
また、一年を通して外気導入により換気効果を得られます。
これまでの難儀が嘘みたい、という声が寄せられています。
このイラストには、びおソーラーの部品の全てが網羅されています。
建物には、屋根があり、室内があり、蓄熱部位の床下の土間コンクリートがあります。それらの建築要素と、システム構成要素との融合は、設計者の手に掛かっており、また、その工事は工務店の現場力が重要な役割を担います。
しかし、橋が架かり、トンネルが開通すると、それまでの難儀が嘘のように思えるように、前にやったことのある人から、ラクになったという声が続々と寄せられています。
●材料 新鮮な素材そのままに
太陽の熱・夜間冷風・新鮮な外気
●方式 太陽熱を屋根で集めて空気が運ぶ
空気集熱式
●対象 どちらでも
新築住宅・リノベーション
※小さくても、大きく住みたい家、あるいは、小住宅(50坪以下の住宅) に最適。
※リノベーションは、建物の根本治癒を意味します。断熱・気密工事と蓄熱部位の工事を必要とします。
●部位構成 少数精鋭
屋根(びお特製ガラス集熱板)
床下コンクリート
ファンボックス
ダクト・温度スイッチ
●造り方 設計が大切・施工は簡単
①地域気候を知り、断熱のいい家を計画。
②屋根に、ガラス集熱板を載せる。
③集熱板とファンボックスを繋ぐ。
④ファンボックスと床下をダクトと繋ぐ。
⑤温度スイッチと接続する。
●使い方 シンプル イズ ベスト
夏と冬にスイッチを切り替える。
●効能 人にも家にもやさしい
冬/床暖房・夏/夜間冷気取り入れ・一年を通しての換気
びおソーラーの、何が新しいのか?
分かりやすくした
空気集熱式ソーラーは、むずかしい技術と考えられてきました。
建築家の秋山東一さんは、考案者である奥村昭雄さんの技術を「秘技」と呼び、それを工務店に広げるのは無謀だと言われました。事実、空気集熱式の汎用化は難儀を極めました。
部材のユニット化をはかり、技術マニュアルを整備し、講習会を開き、現地指導を行い、といったプロセスを経ることで、ようやく可能になりました。
びおソーラーは、このシステムで想起されたイメージを一変しました。仕組みそのものは、もともと分かりやすいものでしたが、設計と工事の厄介さを取り除き、仕様部材を極限までしぼり込むことで、容易に取り組める技術にしました。
手間が掛からなくなった
設計と工事手間の省力化・合理化に、とことん取り組みました。
工事面では、一番厄介といわれたソーラー屋根の高度化をはかりました。これまで、棟下に設けていた集熱ダクトをなくし、集熱ユニットに内蔵しました。
また、ユニットを建物本体の屋根面と分離することにより、工事の容易さと、雨漏りの心配をなくしました。
世界一の集熱効率(国立北見工大の試験結果)を持つ集熱ユニットは、従来のタテ置きでなく、ヨコ置きOKとなり、金属屋根を含めた流れ長さを必要とせず、設計の自由度を高めると共に、美しい納まりを実現しました。
低コストにした
最近、流行りの多機能性とか、マイコン制御とかに目を奪わることなく、空気集熱式の本領を発揮することに注力することで、徹底的なコストダウンをはかりました。
取り入れる寸前まで行って、予算が合わず諦めたという声を、たくさん聞く中で、ユーザーや設計者を、価格で悩ましてはいけない、と考えました。
当初、空気集熱式は注目技術ということで喧伝され、それ故に、技術の進化発展にエネルギーが注がれました。複雑化し、高度化を遂げ、それに伴ってコストが上がりました。
今回、私たちは「余分な価値を付加してコストをアップさせるのはやめよう、それは造り手の側の自己満足に過ぎない」と考え、経済性にこだわりました。
最良最適であること
最近、低価格でありながら、量を実現することで、高級品以上の品質を持つ製品が増えてきました。
価格を押し上げてきた、余分なことを省くことで、その技術が持つ最良性を引き出すことに注力しました。
これまで住宅業界は「注文住宅」に重きを置き、それ故に流行に敏感で、新製品が出るとそれを取り入れる「足し算」で設計してきました。このやり方は、中間層が大きく凹むなかで。もう限界に来ています。「引き算」で考えると、何を大切にすべきかが見えてきます。小住宅(50坪以下)に最良最適のシステムとして仕上がりました。
長寿命であること
空気集熱式は、建築一体型であることから、故障が起こっても、簡単に取り換えられないのでは、という心配を持つ人が少なくありません。
殊に、最近のIC技術は短サイクルのものであり、メンテナンス不自由を呼んでいます。
びおソーラーは、ユニット品を構成する素材や部品を、誰でも、年月を経ても入手可能な商流品を用いることで、少ない費用で交換を容易にしました。
例えば、熱移送のためのシロッコファンは100年後も市場品として出回っていることでしょう。
入手困難な部品は、特殊なバイメタル・スイッチですが、それを求める人がいれば製造は続くと見ています。技術をブラックボックス化しないことが、長寿命なことの最大の条件ではないでしょうか。
びおソーラーの詳細は、「びおソーラー」WEBサイトへ! https://biosolar.jp/