住まいマガジンびお

「みんなのびお」「ちいきのびお」

「住まいマガジンびお」は、《みんなのびお》(全国ネット)と、《ちいきのびお》(工務店ローカルWEB)の2つの取り組みで展開します。
《みんなのびお》は、町の工務店ネットと手の物語の共同運営により、「ほぼ毎日」更新・発信されます。

《みんなのびお》 10月1日オープン予定。

素景への憧憬

出雲の光景 写真/堀部安嗣

2020年の東京オリンピックのあと、日本の住宅は、地域固有の素景に戻るのではないか、との予感を抱くようになりました。
この6月に出雲でセミナーを開きました。その折、出雲大社近くの道を歩いていて、川沿いの緑と瓦屋根との得も言われぬ風景に心を奪われました。建築家の堀部安嗣さんは紅潮した顔で、しきりとカメラのシャッターを切っていました。
今、日本に押し寄せている外人たちは、この国のそんな光景にアイデンティティを感じているようです。
これに対して日本の家並は、敷地をブロックとフェンスで囲い何とも無粋です。北側の小窓は金属製のタテ格子で覆われ、高断熱・高気密住宅の普及は、この「閉じ籠りの家」をいよいよ加速させています。
ここに述べた原点回帰は、復古主義というのではなく、地域再発見、地域の素景への憧憬というべきもので、これからの設計に懸ることとして、高断熱・高気密住宅の人も、木の家大事の人にも、何より住まい手自身に一緒に考えてほしいことです。このWebを、よきプラットホームとし、相寄る魂の寄り合いの場にしていただければ幸いです。
編集人 小池一三

《みんなのびお》連続シリーズ① 二十四節気

扉絵と言葉/版画(たかだみつみ)と俳句
二十四節気更新。たかだみつみさんの創作版画を用います。

《みんなのびお》連続シリーズ② 七十二候

花鳥と旬の食べ物で綴る扉絵と言葉

田村浩市の一輪挿し 短文による紹介/花の由来
真鍋弘の野鳥観察 短文による紹介/鳥の由来
お二人がこれまで取り組まれてきたものを再構成して、七十二候の扉とします。

野菜・果物・お魚の旬
売れ頃・採れ頃・食べごろ 短文による紹介

《みんなのびお》連続シリーズ③
家族イベント 七十二候カレンダー

旬を、住まいと生活の中にイキイキと息づくものとすべく、七十二候に沿って、日々の暮らしの句読点となる、「家族イベント」を提案することにしました。
例えば冬の夜、家族揃って毛布に包まり、デッキに出て、凍てつく夜空に青白く輝くスバルを見よう、といった提案。休みに商業施設に行って買い物するより、その方が家族の記憶をつくるのではないでしょうか。押しつけがましくなく、おもしろい、と思ってもらえるものに仕立てます。
例えば七輪を入手してサンマを焼く、お餅を焼く、春に茨城県の大洗からハマグリを取り寄せて焼くなど、ささやかな装置一つで生活は変わることを描き出したい、と思います。

《みんなのびお》連続シリーズ④ 日替わり連載

Webメディアの最大の利点は、「面」はいくらでも広がることです。見やすく、読みやすいけど歯ごたえがないのでなく、歯ごたえを求める人には奥が広く、深く、山のあなたの空遠くまで運んでくれるものにということで、競って健筆を振るってもらうことにしました。読みたい人には知的充足を味わうことができ、読まない人は読まなくていいページもあっていいのです。
それぞれ1ヶ月1回×24回でと依頼しています。出版社の編集者に声を掛け、単行本になるものを見つけてください、との声も掛けています。この連載から名著が生まれたら嬉しいと考えて企画しました。

1. 堀部安嗣(建築家・京都造形大学教授)
2. 秋山東一(建築家)
3. 伊礼智(建築家)
4. 小玉祐一郎(建築家・神戸芸術工科大学名誉教授)
5. 鎌田紀彦(新木造技術研究協議会(新住協)代表・室蘭工業大学名誉教授)
6. 宿谷昌則(建築環境学・東京都市大学教授)
7. 西村佳哲(プランニングディレクター)
8. 服部圭郎(都市計画・明治学院大学教授)
9. 山内朋樹(ジル・クレマン『動いている庭』翻訳者)
10.ヴァンソン藤井由美(コンサルタント・『フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか』著者)
11.斉藤雅也(建築環境学・札幌市立大学教授)
12.金子尚志(建築家・滋賀県立大学准教授)
13.松井郁夫(建築家・木組みの家)
14.三澤文子(建築家) 住宅医
15.坂田卓也(建築家・浜松市在住)
16.神田順(構造家・日本大学特任教授 東京大学名誉教授)
17.玉井一匡(建築家)
18.三浦祐成(新建新聞社)
19.福岡美穂(愛媛・「暮らしの設計室」 ブログ「チャリと野菜生活ラボ」)
20.村上比子(長崎・「風の森」「風びより」プロデューサー)
21.菅徹夫(讃岐・菅組)
22.水田和弘(熊本・ミズタホーム)
23.田村浩一(島根・リンケン)
24.宮本繁雄(福岡・建築工房悠山想) 伝統構法
25.山口由美(作家・小学館ノンフィクション大賞受賞者)
26.杉浦昭子(オーガニックハウスあさのは)
27.武山倫(建築家・東北工業大学教授・チームおひさま)
28.河合俊和(建築家・伝統工芸士・チームおひさま)
29.松澤穣(建築家・多摩美術大学教授・チームおひさま)
30.郡裕美(建築家・大阪工業大学教授・チームおひさま)
31.趙海光(建築家・チームおひさま)
32.半田雅俊(建築家・チームおひさま)
33.村松篤(建築家・チームおひさま)
34.荏原幸久 気候の話・熱の話

※ 建築系が多く生活系が少ないのでは、という指摘を受けています。鋭意、拡大を図って参ります。

《みんなのびお》連続シリーズ⑤ 興味津々

メディアである以上、「らしい文言がなければ」ということで企画しました。
以下は、初期の「びお」に掲載されたものです。

小泉八雲――ラフカディオ・ハーンは、1890年(明治23年)8月30日に松江の、大橋川の船着き場に到着した。ハーンは北岸の旧富田旅館に宿を取り、この宿に三ヶ月ほど滞在した。朝食はきまって牛乳と卵、昼食と夕食は和食だった。好き嫌いはほとんどなくて、日本酒に親しんだという。部屋は2階の和室、近所の散歩によく出かけたという。◆近くにあった松江大橋は、その頃木橋だった。芥川龍之介に、松江に架かる橋のことを書いた随想がある。◆「松江へ来て、先(まず)自分の心を惹いたものは、此市(このまち)を縦横(じゆうわう)に貫(つらぬ)いてゐる川の水と其(その)川の上に架(か)けられた多くの木造の橋とであつた」(『松江印象記』より)◆この橋の袂に宿を取ったハーンは、まだ日本語をうまく話せなかった。だから、ゲタや船、水の流れる音に敏感だった。言葉を解せないとき、人は耳がすこぶる敏感になる。◆感受性の鋭いハーンの耳は、「橋の上には、下駄の音が引きも切らず、しだいに音高くひびきはじめる。大橋の上をわたるこの下駄の音は、忘れられない音だ。・・・ちょこちょこと足早で、ほがらかで、音楽的で、なにか大がかりな舞踏に似ているところがある」(『日本瞥見記「第七章 神々の首都」』より)と書いた。◆ハーンにとって、木の橋を渡る人のカランコロンという下駄の音は、音楽だった。◆ハーンは、松江で英語教師として仕事を行い、たくさんの文章を書いた。46歳の時、旧松江藩士の娘、セツさんと結婚する。アイルランド人から日本人、小泉八雲になったのだ。松江にきて6年弱、1896年(明治29年)2月10日のことだった。

北の窓  春がやってきて、歳時記を開いて改めて季語が持つ豊かさを思った。たとえば「北窓開く」という季語。今は空調万能だけれど、部屋を閉め切っていたら春は味わえない。その窓も、南の窓ではなく北の窓というところに、この季語のおもしろさがある◆南側の窓を開けると、春の陽光が注ぐものの逆光で眩しい。北の窓から外を眺めると、そこに順光が注いでいて、木々の葉に目を向けると、みずみずしく、鮮やかである◆高浜虚子に「北窓を開けて身近かき藪雀」という句があるが、藪を巣にする雀が春の陽光に包まれて、硬い頬が弛む状態がよくあらわれている◆京都などにあるよき庭は、およそ北側に配されている。春になって太陽の緯度が高くなり、北側に陽が注ぐことを考えてのことである。暮れゆく秋には、秋の庭の愉しみ方がある◆サクラは春そのものだけど、花だけがサクラではなく、さくら餅もあればさくら茶もある。歳時記をみると、さくら湯なんてのもある。湯船にサクラの花びらを浮かべると、ぷーんとサクラの花が匂うというわけで、そんなお風呂の楽しみ方は、日本以外にはおそらく世界のどこにもないだろう。サクラの花びらは、花見に出かければ手に入る。お金が掛からないおみやげになる。家にいて、花見のヒマもない主婦も、さくら湯に入って気持ちがやわらぐ◆葉桜のころ、産卵のためマダイが瀬戸内海に乗っ込んでくる。このマダイはさくら色を浴びていて、桜鯛と呼ばれる。「鰈(かれい)らは乞食魚かも桜鯛」(日野草城)。桜鯛と比べると、カレイなどは乞食同然というわけである◆桜鯛も季語になっているが、多くの歳時記では、その隣りに「魚島」という季語が載っている。外海にいた鯛が、群がって水面が盛り上がり、さながら小島のような感じを呈することをいう。鯛と比べるのは何だが、浜名湖にボラが入ってくるときは、確かに海が盛り上がって、そこに小島があるように思える◆目刺しも、春キャベツも春の季語である。春の季語に誘われて、目刺しや春キャベツを食すると、食するたのしみもあるが、健康のためにもきわめていい◆そう考えると、季語は暮らしの知恵であり、巡る季節の句読点になる。歳時記を手に入れて、旬をたのしもう。

《みんなのびお》連続シリーズ⑥ びおNews

メディアである以上、「やっぱりニュースがなければ」ということで企画しました。
とは言っても、報道記者がいるわけではありません。独自の取材記事も起こしますが、われわれが掴んだ、あるいは捉えたニュース(また聞き情報)を、まとめてお伝えすることを重点とします。

・独自取材のニュース
・新建ハウジングWebニュースから
・Enviro-News from Junko Edahiro(枝廣淳子さん発信)から
・新住協のニュースから
・建物見学会、展覧会等の紹介
・セミナー、設計塾、道場などの紹介
・町工ネットと手の物語ニュースから

《みんなのびお》連続シリーズ⑦
ずっと住まわれている家と最近の家。

住まいメディアだから、これはという住宅建築を取り上げます。
その全体を、その詳細を、そのエッセンスをページに載せます。
【特報】刮目される堀部安嗣さんの新作住宅について、竣工後の雑誌等の発表時に合わせて当ネットに掲載させていただくことになりました。

《みんなのびお》連続シリーズ⑧ 書籍の紹介と書評

《みんなのびお》連続シリーズ⑨ 特集

赤ちゃんにいい家
命がけの食卓
シャッター街に光を!
太陽光発電の劣化を検証する
レッチワースのハワードと 阪急創業者小林一三
歴史検証・日本の大工制度

《みんなのびお》連続シリーズ⑩
 編集長・尾内志帆のお気に入りブログ

編集長・尾内志帆が、心にしみるブログを紹介します。

《みんなのびお》連続シリーズ⑪
 奧村昭雄のデジタルアーカイブ

建築家・奥村昭雄が、折に触れて描いたスケッチ帖を、大きなトランク二つ分、お預かりした。二つのトランクは、奥村が長い旅に出掛けるときに持って出るトランクで、遠藤楽さんたちとスペイン各地を回った旅でも、カナダのハリファックスから、そのままヨーロッパに渡った旅でも、また幾度か訪れたハンガリーへの旅のときにも携行された。トランクには、大きなスケッチ帖もあれば、洋服のポケットに入るような小さなスケッチ帖もあった。旅先で描かれたものもあれば、木曽のアトリエで描かれたもの、練馬中村橋の事務所で描かれたものもあった。とにかく膨大な量である。何しろ、中村橋の事務所の一棚を占めていた、奥村の50年に及ぶスケッチ帖である。
一人の建築家が何に興味を持ち、何を熱心に追ったのか、その軌跡を知る上で貴重な資料となるであろう。

付録として、奥村昭雄と木曽三岳木工所から生まれた木の家具を紹介していきます。通販で買うこともできます。

《みんなのびお》連続シリーズ⑫ 緑のページ 

地域のランドスケープデザインの方法を事例をもとに解くページ
田瀬理夫(造園家)+林英理子+清水一人 協力/5×緑

里山住宅博in神戸の事例
関西の工務店26社によって取り組まれ、これからの郊外団地のあり方に一石を投じたプロジェクトです。
外構コードに基づき、緑化の方法が駆使されました。


絶滅危惧種を一坪里山で育て、地域に「株分け」を行うためのプロジェクト。

福岡・長崎材木店 一坪里山


よくあるアパート用地の土地を、75年間のリースホールド(定借)により、街の中のオアシスを生むべく計画された事例。

田瀬理夫の「里山のある町角計画」愛知県蒲郡 


《ちいきのびお》(工務店ローカルWEB)の概要

《ちいきのびお》は、町の工務店ネットの会員工務店によって制作される工務店版ローカルWebです。いま制作されているホームページなどのWebサイトを、リニューアル・アップさせるのは、各工務店の「Web女子(男性もいますけど)」です。
工務店のWeb担当は、ほとんど一人です。何を、どこまでやれるかを明らかにします。

町の工務店ネットは、それ自体ネットワーク組織であり、各工務店はそれぞれホームページを持っています。中身を問題にしなければ、《ちいきのびお》はもう存在しています。
しかし、今のままでいいのか?

最近、建物見学会の集客がむずかしくなった、チラシを5万枚撒いても5客だけだった、情報誌掲載広告も期待できない、という声を聞きます。少し前まで「行列のできる工務店」と言われ、建物見学会を開くと100組を超える来場者を数えた工務店です。これまでの蓄積で、今は受注できているものの、先々が心配だと言います。
従来的なアウトバウンド(売り込み中心)手法ではダメ、「これからは、インバウンド(呼び入れ型)だ」ということで、思いついたように「web女子」を雇用したものの、中身が薄くものにならない、さてどうしたものかと頭を痛めているとも。
町工ネットの工務店に限らず、最近の工務店のホームページを見ると、建物の写真はカメラマンに依頼し、コピーライティングもレイアウトもスマートなものが増えました。プロに丸投げすれば、それなりのものになります。しかし、人のこころに響き、共感・共鳴・納得の質を高めるものになり切れていません。
一方、幸せな家族写真がたくさん登場するホームページも少なくありません。幸せを押し売りされると、すぐにお腹がいっぱいになります。人は、笑ってばかりいられない現実も抱えており、屈託も抱えていて、一人で泣きたくなる場所がほしいときもあります。日向ばかりでなく、日陰がこころを休めてくれることもあるのです。
工務店のホームページで多いのは、木の家・自然素材、最近はZEHの強調するパタンです。これらは既視感がつよく、その工務店でなければならない理由でなくなっています。

共感・共鳴・納得の培養へ

大切なことは、共感・共鳴・納得の培養の流れをどう生むかです。
ホームページは、「その気になっていない人」は、まず訪れてきません。ブログは、その工務店の動きを見せるツールです。ホームページがお店だとすると、お店には入ってこないけれど、そのうち買おうかな、という人を惹きつける役目を果たします。
「これからはブログだ」といわれた時代がありました。次に来たのは、「これからはSNSだ」という時代がやって来ました。それでもブログは生き残ってきましたし、最近、SNSだけでは弱いということで、ブログの見直し、回帰現象が起こっています。
ブログの良さは、「動きがあること」を伝えること、さらには、その動きが「いいこと」を認知してもらうことが出来ることです。何かを調べていたらブログがひっかかってきた、という入口の役目を果たします。
誰かが「調べたい」という欲求に対して、その答えになれる質のコンテンツを用意できていれば、そのブログはひとまず成功です。ただ、その「誰か」が、工務店のお客である可能性は高くありません。富士・マクスさんのブログはおもしろいのですが、遠方からの問合せばかり増えています。動きのある質の高い情報を、どう「自分たちの商圏に」伝えていくかが、ブログの鍵といえそうです。
今回、提案している《ちいきのびお》は、工務店のWebサイト=ホームページですが、
性格から見ると、ブログ的要素を色濃く持っています。
ホームページは、先にも述べたように「家を建てよう、とその気になっている人向けのお店」です。うちにはこんなにいいものが有りますよ、と商品を陳列するところであり、工務店に即して言えば、住宅の建物例、自然素材、構法、施工例、会社概要とかの陳列がメインです。近年は、スタッフ紹介にチカラを入れるところが増えていますが、これも「陳列」の一つと言えましょう。
ブログは、属人性(というより記名性)の強さが特徴です。《ちいきのびお》は、ある程度、編集者のキャラクターが出ますので、この面ではブログ的であり、キャラクターが描き出す、住まいと生活のあり方への共感・共鳴・納得の培養をどう図れるかが、このWebの生命線です。 

 《ちいきのびお》は、まずホームページのリメークから 

では何から始めるのか。まずホームページのリメークから、と言うのが今回の提案です。
しかしながら、リメークはリフォームとは異なります。リフォームは裾直しやウエスト詰めなどサイズ直し的なもので、デザインに触りません。
けれども、リメークとなれば、デザインをいじることになるので、仕上がりが全く変わってきます。かなり大ごとです。
何社かに、今回やろうとしていることをお伝えしましたら、「ちょうどホームページをリメークしたいと考えていたので、いい機会にしたい」と言うお話がありました。しかし、最近すでにリメークされたところや、今のものに満足されているところもあるでしょうから、一斉に足並み揃えて実行するのは難しいと思います。
と言うことで、まずはリメークの意思を持ったところから開始しましょう。
というわけで、リメークの最大のポイントは、単なる自家版ホームページから、発信力を持った、ローカルメディアに変えることにあります。

さて、町の工務店にローカルメディアを作れるのか?  

「そんなことやれるの?」と疑問を持たれるかも知れません。
第一、工務店の多くは人を欠いています。広報担当とか、企画担当とか、ウエブ担当者の雇用が図られてはいますが、専任者は一人だけ、しかも未経験者、社内にノウハウが蓄積されているわけでなく、専任者は、どこから手をつけて行ったらいいのか分からないでいるところが多いのが実情。
最近、工務店を対象とした「広報セミナー」が開かれていて、どこも盛会だそうです。
しかし、ちゃんと広報が確立されている工務店は、複数の企画社員がいたり(先に述べたように、最低3人は必要とされる)、また写真やライターを外注に出せないとインパクトに欠けます。参考にはなっても、自社ではムリだという諦めが先に立ちます。
《ちいきのびお》でやろうとしていることは、 《みんなのびお》をそのまま転載して、タイトルだけ変えるということではありません。基本的には、別のものつくります。となると、いよいよ不可能と思われるかも知れません。

 《みんなのびお》は、新聞でいう「通信社」のような役割を果たします。  

話は飛びますが、地域紙の紙面がどのようにつくられているかご存知ですか。
地域新聞社自体の記事もありますが、全国記事・海外記事・トピックスや特集記事などは、共同通信社や時事通信社などから記事を買って載せています。
《ちいきのびお》を提案するに際し、これを一つのヒントにしました。
各工務店が自前でやれればいいのですが、たった一人の担当者、もしくは少人数でやれる
ことは限られています。アクセス数は、更新頻度に比例すると言われます。日に一回の更新を続けるなんて、やれるわけがないと言われるでしょう。
注目してほしいのは、町の工務店ネットの「web住まいネット新聞(今回のものの前身になります)」は10年間更新を続けてきましたので、膨大なコンテンツを保有していることです。また、『住まいを予防医学する本』や『リンゴのような家』などの書籍、各種印刷物に掲載されたものも、たくさん保有しています。
現在、これらのコンテンツを、情報インベントリ(目録)して整理しています。検索して取り出せるようにすれば、地域に合った記事をチョイスして載せることが可能になります。
印刷メディア、ペーパーものは、コンテンツファーストが基本でした。しかし「web住まいネット新聞」を開始した後も、このクセは抜けず、いつもコンテンツファーストたろうとし、新しいものを追ってきました。気づいたら、膨大な量のコンテンツが蓄積されていました。これをみんなに使ってもらえるようにしよう、と思い立ったのです。


さあ、「養成塾」へ!

Web用語に、コンバージョン(Conversion)という言葉があります。そのサイトによって得られる、最終的な成果を指す言葉ですが、サイトの目的に叶ったユーザーを得ることをいうケースもあります。にいえば、費用対効果ということです。
工務店は、ともすれば短兵急に成果を求めがちですが、地域に在する強みを活かし、狩猟型ではなく、今こそ耕作型の顧客創造に向かうべきではないでしょうか。
これから取り組まれる《ちいきのびお》が、最終的な成果(コンバージョン)に結びつくかどうか、そこに橋を架ける存在として、ユーザー目線の最前線に立つWeb女子を、まずは 《びお養成塾》に送り出してください。

《びお養成塾》の講座内容は、われわれなりに、考えられる最良のカリキュラムを立てました。しかし、講座受講だけで、簡単に人は育つものではありません。それなら短期集中型ではなく、3回〜4回に分けて開くべきでは、と思われるかも知れません。
にもかかわらず、この方法を選択した理由の一つは、Webの立ち上げはスピードを要求され、とりわけ今回は一斉に立ち上げるべき、と考えてのことです。
人の育成も、リメークも簡単にやれないことは百も承知のことで、仮に3回〜4回に分けて開いても、それは同じことです。交通費を考えると1回の方が安くやれますし・・・。
今回の養成塾の大きな特徴は「期生制度」を採用したことです。この展開によって、ネットワーク組織が持つ強さを最大限に活かします。

3泊4日を共にする参加者は、いうならTBS『贈る言葉』の「同窓生」であり、江田島の「同期の桜」であり、宝塚音楽学校の「研期生」です。
養成塾では、その工務店がどんな取り組みをしているかを紹介し合います。また、同期生がどんな人で、どんな仕事をしているのかを、触れ合いを通じて知り合えるようにします。同じ机で、同じ時間、同じことを学びます。建物見学も一緒にでかけます。同じ宿所に泊まり、ご飯を、お茶を一緒します。記念写真に一緒に収まります。
養成塾で、具体的な作法を学んだ塾生たちは、修了後、それぞれの現場に戻ります。そうして社内の期待を受けて、リメーク作業に取り掛かります。

事後、メーリングリストを設けて、相互の作業の模様を伝え合います。数ヶ月に一回「期成会」を開きます。通信による文章やデザイン講座を設け、フォローします。また、個々のメールのやりとりを含め、ネットワークの機能を如何なく発揮することで、理解が理解を呼び、刺激が刺激を生み、工夫が工夫を生むことでしょう。
同じネットワークなので、似たものが生まれてもいいけど、個々のキャラクターと地域の違いが、その工務店独自の顔を徐々にカタチづくります。 《ちいきのびお》から生まれたいい記事は 《みんなのびお》(全国Net)に掲載します。これも励みになります。
人は、一人ではなかなか育ちません。関係認識の中で育ちます。この業界で45年仕事してつかんだノウハウです。

水が自然にしみこむように、人を養い育てる道程が、それぞれの 《ちいきのびお》を生むのです。孤立無援で学ぶ講座でなく、期生制度による養成塾は、否応なく参加者の紐帯を育てます。女子力の結集による相寄る魂が育てるWebがおもしろくない筈がありません。
これまでに蓄積した膨大なコンテンツが、みんなの財産として生かされるのは、われわれネットワーカーの本懐とするところです。

ご案内、お申込みはこちらから。

事前説明会も開催します。

「びお養成塾」(3泊4日)の内容について、詳しく知りたい。どういうことをやるの? 他のwebセミナーと何が違うの? そういった声にお応えするため、説明懇談会の開催が決定しました。無料ですので、お気軽にお越しください。

【7/13】第一回「びお養成塾」緊急・説明懇談会
【8/9】第二回「びお養成塾」緊急・説明懇談会

詳細はこちらから。奮ってご参加ください!