「衣替え」は能動的に行いたい

地域の一隅を照らす工務店を
応援したい佐塚です。

今日から二十四節気は小満。

画像は祖父江ヒロコさんの作品です。

祖父江さんの絵に僕が文字を書く
住まいマガジンびおの連載
「小満・夏服に切り替える」を書きました。

そちらで書いたことは
「人が快適と感じる環境とその作り方」
のことです。

建築業界では高断熱・高気密と
空調設備で室内環境を作る
というのが最先端、のように言われています。

でもね。

ある程度の目安は必要だけど
「快適」かそうでないかは
室温で自動的に決まるのではありません。

その室内で過ごす人が決める(感じる)
ことに他なりません。

だから、最終的な自分の「快適」は
機械設備に頼らず、自分で考えて
行動しようというお話しです。

人の温熱感覚に働く要素は

  1. 気温
  2. 湿度
  3. 気流
  4. 放射
  5. 代謝量
  6. 着衣量

の6つです。

暑い寒いというと、気温ばかりが
取り上げられがちですが
放射が大切だよ、というのは以前も書きました。

放射が大事なのはもちろんですが
当然、6つの要素の一つ
「着衣量」も影響します。

たくさん来ていたら暑い
薄着だと寒いってこと。

衣替えに絡めていうと
「クールビズ・ウォームビズ」
っていう制度(?)がありますね。

暑い時に「正装」していたら
より暑苦しくて冷房負荷が増えるから
薄着しようぜ、というのがクールビズ。

ウォームビズは、その逆で
過度の暖房をしなくてもいいような
服装をしましょうよってことかな?

背広にネクタイなんて
高温多湿の日本にはそもそも合わないし
薄着自体は悪いことではありません。

だけど、お役所主導の取り組みなので
これらの実施は「○月○日から×月×日」なんて
日付が決まっていたりします。

極端な例だと、ウォームビズが終わった
翌日からクールビズが始まったり。

昨日まではずっと寒くて
今日からずっと暑いだけなんて
あるわけないのに。

ネクタイを外すのが目的じゃなくて
冷房負荷削減が目的のはずだけど
服装だけしか考えられてないんじゃないかな。

決まりだから服装を変えますって
どこに主体があるっていうのだろうか。

日付が来たからクールビズとか
25℃50%だから快適とか。

そんな風に、他者に自身の感覚さえ
委ねてしまうのはやめにしませんか。

先週の「九州の集い」で、そんな思いを
さらに強くしました。

こちらは、前日と初日の様子。

週明けから、続きをレポートしていきます。

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