静岡の模型、浜松のオートバイ

地域の一隅を照らす工務店を
応援したい佐塚です。

僕が育った静岡市は
模型メーカーが多く、毎年5月には
静岡ホビーショー」が開催されます。

…って、今日が最終日だ!
しかも事前登録制。

コロナ明けの久しぶりの開催だったので
行きたかったのですが諦めます。

何を隠そう、ワタクシ
プラモデル好きです。

老眼になって作るのが
だいぶしんどいので
積みプラが減りません。


ちょっと前の様子。
生きているうちに作れそうにないので
大部分は売却しました。

でも、やっぱり新しいものも
気になるんだよなあ。

どうして静岡で模型のショーが
開かれるかというと、静岡に
模型メーカーが多いからに他なりません。

タミヤ、バンダイ、アオシマ、
ハセガワ、フジミ模型
なくなっちゃったけど今井科学など。

静岡に模型メーカーが多いのは
歴史的な背景があるそうです。

一説では徳川家康が祀られている
「久能山東照宮」の造営に
由来するんだとか。

(この前、畳職人の長谷川君
仕事で紹介した国宝です)

東照宮の造営にあたって全国から
優秀な木工職人が集められました。

工事が終わった後も職人たちは
(望んでか望まざるかわかりませんが)
静岡に残ります。

この木工技術が木製の学習教材や
木製模型につながり、やがて
プラスチックの模型に転じたとか。

今、暮らしている浜松市も
天龍材の産地を川上に持ち
木工は盛んだったようです。

でも浜松は模型ではなくて
別の方向にシフトしていきます。

ヤマハやカワイといった
世界的楽器メーカーが浜松で
創業しています。

これらも木工がピアノ作りに
転じていった例ですね。

そうそう、オートバイも
浜松市が創業地という
メーカーが多いです。

オートバイも好きなんですよ。

こちらは直接木工から
というわけではないみたい。

でも、木工が盛んで産業が
たくさんあったことに
由来しているんだろうなあ。

ホンダ、ヤマハ、スズキといった
今あるメーカーだけでなく
かつては30社以上がありました。

楽器から派生したヤマハ
織機から転じたスズキ

そして妻の買い出しのために
自転車にエンジンを載せようとした
本田宗一郎のホンダ

そんな静岡と浜松に敬意を表して
久しぶりにプラモデルを
買っちゃいました。

ハセガワ(静岡市)製の
ヤマハ(浜松市)のRZ250

1980年発売の実車は
買えずじまいでしたが
昨年、突如プラモデルが出たのです。

いやぁ〜、最新技術の粋だけあって
部品が細かい!

さてさて、工場生産の規格住宅を
「プラモデルのような家」
なんて揶揄することがあります。

でも、プラモデルだって
誰が作っても同じじゃありません。

むしろ腕の差が確実に出ます。

規格住宅であっても
作り手によって差はあるはずです。
(無いのが売りかもしれないけど)

「プラモデルのような家」っていう
言い方は、プラモデルにも
規格住宅にも失礼じゃないかな。

条件の中で一番いい仕事をするのが
プロってもんじゃないか

よーし、僕も老眼が治ったら
プラモデル作るぞ〜

(老眼って治るのかな…)