立夏・地理院地図をみてカエルがいないわけだと気づく

地域の一隅を照らす工務店を
応援したい佐塚です。

今日から二十四節気は立夏。
この前、立春だと思ったら
もう夏ですよ。

『住まいマガジンびお』のコラムに
立夏の回を書きました。

立夏・蛙はどこに消えた? - 祖父江ヒロコ / 佐塚昌則 | おひさまと二十四節気
立夏を迎えました。夏の気配が高まる頃、とされていますが、暑くなったり急に冷えたり。みなさんのところではいかがでしょうか。 祖父江さんは最近アマガエルを見ていないそうですが…と自分のことを思い出してみても、最後にアマガエルを見たのはいつだろう...

アマガエルが周りに
いなくなっちゃったね
という話です。

僕が18歳まで過ごした
静岡市の実家の周りには
昔、大量のカエルがおりました。

父方の父母(僕の祖父母)が
暮らしていた家を建て替えて
3世代同居を始めたのが小2のとき。

それ以前に住んでいたところに
比べると圧倒的な田舎で
牛が鳴き豚が脱走しカエルは大合唱。

さすがに当時はGoogleストリートビューは
ないんですが、国土地理院のwebサイト
昔の航空写真が見られます。


これは1974年から78年ごろに撮影された
僕の実家の付近の航空写真です。

なかなかのスカスカっぷりでしょう。
家のないところは、ほぼ水田でした。
カエル天国です。

家の前には小川が流れていて
夏にはホタルも飛んでいました。

その後、静岡県工業技術研究所(現)が
建てられることになり
区画整理されました。

これは79〜83年頃の写真。
それでもまだまだ水田が残ってます。

では現在は。

こんな感じに、水田はすっかり姿を消しました。

実家の変遷そのものを
お伝えしたいわけではありません。

地理院地図でいろいろできますよ
というお話です。

例えば下は
「明治時代の湿地」
を色分けしたもの。

次は「災害伝承」
警告のための伝承碑の位置。
(思ったより少ない。全部じゃないかもね)

2点間の標高も概ね
掴むことができます。

他にも色々な土地の情報が見られます。

家を建てる土地が決まっていれば
もちろん詳細の調査をします。

でも、土地が未定の段階だったら
こういう「土地の成り立ち」は
土地選びの大きな情報になるはずです。

小学校が近いとか
利便性で土地を選ぶ人が
ほとんどかもしれません。

けれど、家を建てる土地とは
単に「便利な場所の一区画」
ではありません。

周辺の環境に大きく
左右されるものですよね。

地理院地図サイトは
そういう情報がたくさん
詰まっています。

知っている人も多いでしょうけれど
知らなかったらぜひ活用してほしい。

地理院地図 / GSI Maps|国土地理院
地形図、写真、標高、地形分類、災害情報など、日本の国土の様子を発信するウェブ地図です。地形図や写真の3D表示も可能。

以上!