ユニクロのリサイクル断熱材と既存建物省エネ改修補助事業。

地域の一隅を照らす工務店を応援したい佐塚です。

ユニクロ前橋南インター店が
ユニクロの服を断熱材として
「着た」
として報道されています。

ユニクロの服を断熱材として「着た」郊外標準店、巨大ロゴキューブを角に配置
1辺が約7mある真っ赤なロゴキューブ。強烈なインパクトを与えるユニクロのロードサイド店「UNIQLO LOGO STORE」の第1弾「ユニクロ 前橋南インター店」が2023年4月21日に前橋市で開業した。売り場を囲むように花の販売所やカフェ...

この建物は
佐藤可士和さんがデザイン監修
ということで
この断熱材を「着る」という
報道は、デザイン側の意図を
見事に伝えている、というか
作戦にハマっているというか。

親会社・ファーストリテイリングの
プレスリリースによると

・BELS☆5つ
・従来のロードサイド店より40%消費電力削減

とあります。

断熱材のことはそんなに
詳しく書かれていません。

着なくなったユニクロの服を
細かく裁断したリサイクル素材を
全体の約30%に活用した
断熱材が使用されており
断熱効果をもたらすことで
空調にかかるエネルギーを削減します。

とあります。
断熱材の3割がリサイクル素材
ってことですね。

ユニクロのフリースは
ポリエステルですから
ポリエステル断熱材の
原料の一部に服のリサイクル
素材なのかな。
(未確認。想像です。)

この店舗では
従来型のロードサイド店と
比較して消費電力40%削減
だそうです。

それはとても良いことです。
けれど、むしろ
従来型店舗はどんだけ
エネルギーを垂れ流して
いるんだろうかという思いが。

新築で「ストーリー」
のあるものができると
メディアは取り上げるし
あたかもユニクロの服の
断熱性能がすごいような
イメージも勝手に膨らむし
PR戦略としては悪くない。

けれど、僕などは
その40%多い方のお店に
手を入れようよ!
と思っちゃうわけです。

別にユニクロさんに文句を
行っているわけではありません。

店舗(非住宅)というのは
まだまだエネルギー多消費型の
建物が多い、ってことの
一つの例にさせてもらいました。

それでいて、そこで働く人にとっては
場合によっては家にいるより
長くいる場所でもあります。

非住宅の木造・木質化が
言われて久しいですが
その前に既存非住宅の
断熱改修にもっと取り組むと
幸せになる人も増えるし
ビジネスチャンスもそれなりに。

ちょうど今
「既存建築物省エネ化推進事業」
が公募中です。

令和5年度 既存建築物省エネ化推進事業

非住宅の省エネ化に対する
補助事業で断熱改修や
バリアフリー化などに
補助金が出ます。

補助率1/3
補助限度額5,000万円
というなかなかの補助っぷりです。
(事業費の下限があるので
何にでもOK、とはいきませんが)

年度によって違いはあれど
100%採択された年もあります。
昨年度は2回の募集で
83件の応募に対して44の採択と
46件に対して32の採択でした。

まあまあ希望が持てる採択率では?

僕も経験があるので
アドバイスもできますよ。

ピンときたら
ぜひ挑戦してみてください。

以上!