早くも夏日。でも気温以外も気にしてほしい。

地域の一隅を照らす工務店を応援したい佐塚です。

4月26日から
熱中症警戒アラートが出る
という報道は目にしていましたが
26日を待たず、昨日21日の浜松は
気温が28℃を超える
夏日になりました。

全国的に暑い場所が
多かったようですね。

4月から熱中症を
警戒しなければならないとは
一体この先どうなってしまうのか。

一方でこの週末は10年に1度の低温
なんて話もあって、異常気象が
常態化しています。

とまあ、こんな具合に暑さ寒さの
話は「気温」ばっかりが
クローズアップされますね。

最高気温が25℃を越えれば夏日
30℃以上なら真夏日
35℃以上なら猛暑日。

でも、熱中症アラートに使われる
暑さ指数(WBGT)は気温だけの
評価ではありません。

暑さ指数には、
「気温」の他に
「湿度」と
「放射熱(日射や周辺からの輻射)」が
含まれています。

湿度(相対湿度)が
体感温度に大きく影響するのは
体感的にわかりやすいですよね。
「蒸し暑い」という言葉が
あるように、相対湿度が高いと
暑く感じます。

もう一つ重要な要素が
「放射熱」です。

人体と周辺環境の間では
常に熱のやり取りが行われています。
「ちょうどいい」と感じる時は
熱のやり取りが少ない時。

「暑い」のは、自分の体から出る
熱をうまく放出できずに
溜まってしまう時。

「寒い」のは、自分の体の熱が
周りに奪われる速度が速い時。

こういった身体からの熱の
移動に一番影響が大きいのは
実は「放射」なんです。

例えば夏の暑い日に
外に出て「アチい〜」と
感じる要素は
一見、気温のように感じます。

でも実のところ
その暑さの要因は
「太陽から届く放射熱」
だったり
「道路からの照り返し(放射熱)」
だったりします。

「木陰に入ると涼しい」
というのは、そこの気温が
目に見えて低いわけではなく
太陽や地面からの放射熱が
少ないからですね。

これは室内の環境でも
同様です。

人体と周辺環境との
熱のやり取りの割合は

放射が42%
蒸発(発汗)が18%
対流が26%
呼吸が14%

と言われています。

例えば、断熱性能の低い
部屋でいくらエアコンを
つけても暑い、寒い
という現象は
壁・床・天井といった
面(周壁)の温度が
外気温に近いため
放射熱のやり取りが
大きいままなのが一因です。
(気密の悪さもありうるけれど)

断熱性能が高くなってくると
室温と周壁温度が
かなり近い状態になります。

こうなってはじめて
「室温」が人体に与える
影響について、まともに
語れるようになるはずです。

「気温(室温)」だけでは
環境は評価できません。

まとめ

「気温(室温)」だけでは
快適かどうかわからない。

快適な環境を作りたかったら
放射熱のことを頭に入れておくこと。

あまりまとまらなかった…。
またそのうち続きを書きますね。

以上!