閉まらない窓を見ていろいろ思い出した。

地域の一隅を照らす工務店を応援したい佐塚です。

ちょっと気になるニュースが東京新聞の一面に(でも小さく)掲載されていました。

「都内感染者が増加 コロナ」
という見出し。とはいえ一週間平均は前週605人に対して今週は820人。
率で言えば結構増えていますが、多分検査しないでひっそり感染している人の方が圧倒的に多いでしょうから、あんまり意味がない数字じゃないでしょうか。

気になる、というのは、この記事中に、
「専門家は、換気など基本的な対策の徹底を呼びかけた。」
とあることです。

専門家や、この記事を書いた記者は、「換気」ってなんだと思っているのかな〜と。
空気が動けば換気だと思っている人(飲食店で、窓のないところでサーキュレーターを回して換気している、という人に会ったことがあります)もいるし、窓が少しでも開いていれば換気だと思っている人もいます。

工務店も、計画換気についてよく理解している人もいる一方で、この人本当に大丈夫かな、というレベルの人もいるし、専門家だからわかっているかというと大間違い。

先日、とある工務店の方(町の工務店ネットのメンバーではないです)とお話ししていて、先進的窓リノベ事業の話題になり、普通にふんふん、と話をしていたんですが、後になって、その人、先進的窓リノベ事業のことを知らなかったということがわかりました。補助金は今までも色々受けていて得意です、みたいなことを言ってたのに。そして、その時はそうですね、的な感じで話していたのに。

同事業は、業界ではあり得ないレベルの補助っぷりで、窓は売り切れるし、早々に予算に達するだろう、という状態ですし、当然住まい手さんは自分のお財布に直結するのでよくご存知です。それをプロであるはずの作り手側が知らないとは。

知らないのは百歩譲るとしても、知らないことを適当に相槌打って知っているふりをする、というのは、知らないことよりずっと罪深いよなあ。でもそういう人多いよね。

なんてことを思い出したのは、とある宿泊したホテルでものすごい窓に出会ったからです。

なんとこの窓、「閉まらない」。

性能とかそういうレベルではない。防犯上も問題大いにあり。
普通なんとかするよな、と思う一方で、意外と建物の不具合って我慢して過ごされがちなんですよね。
こんなことで工務店を呼んだらいけないかな、とか、いくらかかるかわからないからちょっと怖いな、とか。

それでも住まい手さんが重い腰を上げてプロに頼もう、と思った時に、建てた工務店として一番の選択肢になりうるか否か、ということは、みなもっと意識して情報発信すべきです。家で感じたあらゆる疑問や問題は、まず私たちに尋ねてくださいね、と。みんな言ってるつもりかもしれないけど、本当にそれが伝わっているか、点検してみようよ。